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第82話 一度、ご自分で見てきたらどうですか

last update Veröffentlichungsdatum: 21.08.2026 09:00:55

 その日の夜。

 私は自宅で夕食を終え、ソファに座って写真集を眺めていた。

 帝人さんにもらった本だ。

 何でもない日常を切り取った写真ばかりなのに、不思議と何度も見返したくなる。

 その中の一枚に目を止めたところで、スマホが震えた。

 帝人さんからだった。

『何をしている』

 以前なら、そこから予定確認が始まるのではないかと警戒していたかもしれない。

 今は少しだけ違う。

『写真集を見ています』

 すぐに既読がつく。

『どの写真がいい』

『まだ全部決めていません』

『候補は』

『急かさないでください』

『分かった』

 以前より引くのが早くなった。

 私は少し笑ってから、こちらも尋ねる。

『帝人さんは何をしているんですか?』

『仕事が終わったところだ』

『今日は遅かったんですね』

『会議が多

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